学校向けオンラインスピーキングテスト「SEATS®」導入インタビュー 聖セシリア女子中学校・高等学校

聖セシリア女子中学校・高等学校 英語科主任 

鶴間千智先生

ー聖セシリア女子中学校・高等学校の英語教育の特色について教えてください

聖セシリアが掲げる「グローバル教育」には三つの理念があります。1つ目が英語力、2つ目に異文化交流、3つ目にSDGsをテーマに学びを深めています。

具体的には、去年から始めた海外からの留学生とテーマを決めて交流する「グローバルワークショップ」や、カナダへの2週間の語学研修およびターム(3か月)留学、ブリティッシュヒルズという英国をイメージしてつくられた環境での国内語学研修、東京グローバルゲイトウェイでのイングリッシュ・キャンプ、さらに「イングリッシュエクスプレス」といって英語でミュージカルを演じるプログラムなど、さまざまな活動を通して実践的コミュニケーション能力の習得を促しています。

もちろん通常の英語の授業が一番大事ですので、オーソドックスな文法・リーディングもありつつ、英会話を加えた3本立てとしており、その一環で3年前からオンライン英会話を、英会話の授業(中1~高1は必修、高2・3は選択履修)に取り入れています。

ーかなり多様なプログラムを実施されているのですね

いろいろな形で英語に触れることで、例えば文法の授業は難しくても、オンライン英会話では会話が通じたとか、英語において喜ぶ瞬間や機会を持たせたいと考えています。

特にグローバルワークショップは英語のネイティブではない方が、自分たちは英語を使ってこういう勉強をして世界が広がっています、ということを教えてくださいます。間違っても大丈夫、安心して、と声をかけてくださるので、すごくいいなと生徒たちの様子を傍で見ていて思います。ですので英会話の授業も、間違いを指摘して言い直させるというより、オンライン英会話のレッスン後に毎回出る点数を生徒と見て、高いときは一緒に喜ぶというような、モチベーションの場になればと考えています。

ーSEATS®はどういった場面で活用されているのでしょうか

(株式会社ジージーの提供するオンライン英会話レッスン)クラスライブのレベル分けのために、4月にスピーキングテストを実施しました。昨年までと違い、SEATS®は2回受験できるので、年度の最後にも再度実施する予定です。

ーSEATS®はAI採点を行っていますが、これまでのスピーキング評価と比べていかがですか

聖セシリアでは英会話のクラスにおいて評価ということはしていませんが、英会話とは別の英語R (Reading)のクラスで、スピーチなどの発話場面を作り、評価の一部としていました。ですが人が見るとどうしても私情が入ってしまう。特に評価をネイティブの先生と一緒に行っていたのですが、その先生もとてもエモーショナルな先生で(笑い)。

その点、AIによる採点はとてもフェアだと思っています。評価に対する日本人教師とネイティブ教師の考え方や意思の疎通も苦労することがあったので、そこはAI採点ですっきりと評価を出してもらえるのはありがたいです。

結果については、(私の感覚として)少し高く出た子も、ちょっと低く出た子もいると感じましたが、全体としては整合性というか、納得感を持てる結果でした。

ー1回目を実施した際の生徒たちの反応はいかがでしたか

生徒たちは結果の中の、(CEFRの)この数値は大体英検何級ぐらいですとか、自分の知っている検定や持っている検定との対比があったので、それはとてもイメージしやすかったようです。自分が持っている級より高い級にいけるかも!と言ってくる生徒たちに、すごいね!と励ましの声掛けをすることができ、指導上大変ありがたかったです。

年度の最後にもう1回SEATS®を受験できるので、それも去年と違って、どれだけ生徒たちの力がついたかというのがわかるので楽しみにしています。

お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。

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